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2017.01.01

平成29(2017)年 新年のご挨拶

一度きりしかない平成28(2016)年が終わりました。
皆様お一人お一人の一年はいかがだったでしょうか。

常盤木学園は昭和3年に「自由と芸術」を掲げ創立し、現在に至っています。創立者の思いは今でも変わることなく学校生活に反映されています。

 

「人間力とは」

創立から88年が過ぎ、女子教育や高等学校のあり方が創立時とは大きく変化しました。未だ評価のわかれる先の大戦を経て、経済の復興・国家の再建を成し遂げたのちに訪れた「進学実績至上主義」あるいは「文武分業」とでも言うべき、学力偏重の教育。

しかし、ある時点での学力が優れていたからといって、人間そのものの力──人間力が優れているとは言い切れません。その人間力の絶対的な差こそが、先の大戦の敗因の根底にあったとする見方もまた看過してはならない、一つの考え方です。

人間力──すなわち創立者の願った全人教育は、リバティコースという形で展開してきました。さらに学力向上の工夫を具現化したものとして、平成22年4月にこれまでにない新しい特別進学コース、SBC(スーパー両立コース)が誕生。国際コースもカリキュラムを大幅に見直し、毎年高い語学力を身に着けた生徒が難関私立大学へと巣立っています。そして平成29年4月、ビジネスコースが第1学年からの編成へと衣替えします。

これまでの卒業生がそうであったように、今年度もきっと全員が笑顔で学び舎を後にすることでしょう。「文武両道」の、学力や人間力に優れた生徒、あるいは地域社会に貢献できる技能や人間力を備えた生徒が生まれているはずです。そして、その答えは、一年や二年で出るものではなく、数十年をかけて、地域や社会の評価となっていくに違いない、そうなるべく、私たちは努力しています。

「音楽の力」

常盤木学園の音楽科は、昭和36年に設置されました。東北北海道地区で初となった音楽の専門課程をもった音楽科は、多くの卒業生を輩出。そして平成17年に男女共学となりました。男子生徒が入学してきたことにより、「音楽教育」という観点において様々なシナジーを得ることができ、多くの新しい成果を挙げています。

しかし、このような成果も、日々のたゆまぬ努力の上に成り立っています。地道な練習と理論の実践の上に、音楽の力が育まれ、次世代の新しい音楽家の卵が成熟していくのです。

音楽科はこれからも一つ一つ、努力を積み重ねながら音楽の力を育んでいきます。

 

「女子高として」

普通科は創立以来女子のみ。「女子教育」は創立者の強い思い。まさに常盤木学園の柱です。

他方、普通科の生徒さんに女子高の印象を聞いてみれば、「楽しい」「女の子だけだから頑張れる」「人生の中で、女の子だけの三年間を体験してみたかった」など、様々な声が聞かれます。

身も心も学力も、大きく成長する高校三年間。まさしく「Girl(少女)からLady(大人)」へと変容するこの時期に、脇目もふらず、自分のしたいことに没頭できる、熱中できる、仲間と一緒に努力できるというのは、女子高ならではのことなのだと思います。

その成果が、学力向上や進学・就職の実績だけでなく、部活動の戦績にも表れています。

 

創立者の精神のもと、89年目の春を迎えようとする常盤木学園。これからも皆様とともに歩んでまいります。また、本学園の取り組みを皆様に知っていただけるよう、これからもこのサイトやSNSで情報を発信してまいります。ぜひご覧ください。

平成29(2017)年が、素晴らしい一年でありますよう、お祈り申し上げます。

本年も常盤木学園をよろしくお願い申し上げます。